喉の奥からドブ臭?!口の渇きや膿栓による口臭とは
口臭が酷いと異性に限らず周りの人に嫌われやすくなるので、普段から気を付けている人も多いかと思います。 今回はそんな口臭には色んな種類と原因がある事、そしてそれぞれの対策をご紹介いたします。
2017年07月25日更新
喉の奥に口臭の原因がある?
口臭が臭いと言われると口の中に問題があると思いがちですが、実は口ではなく喉に原因がある事が多いです。膿栓によって口臭が酷くなったり、鼻炎や喉の病気などで悪くなる事もあり得るのです。では具体的に1つずつ確認していきましょう。
喉の「臭い玉」膿栓とは
喉の臭い玉という風にも呼ばれる事がある膿栓は、一般的に口蓋扁桃、扁桃腺と呼ばれる場所にできます。鏡に向かった口を大きく開けて、口蓋垂の左右どちらかに白い物があった場合、それが膿栓です。
人によっては舌扁桃という舌の根元にできる事もあるので、自分では確認できない事もあります。
これは口臭の大きな原因の1つであり、口が急に臭くなった時の大半は膿栓が原因です。これができると喉に異変を感じるようになり、イガイガするという特徴があります。この様に喉に影響を与える物が口臭の原因になっている事は良くあるのです。
鼻炎など鼻の病気
鼻の病気の中で口臭に影響を与えるのは後鼻漏と呼ばれる病気です。これは鼻水が鼻の穴から出るのではなく喉の奥へと落ちる病気です。
鼻炎などの状態でこの後鼻漏が起こると、喉の奥に粘り気が強い鼻水が溜まってしまうので、雑菌が非常に繁殖しやすい環境が喉に作られる事になります。鼻をかむのが面倒でよくすすってしまう人は注意しましょう。
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喉の病気
喉の病気もいくつかありますが、口臭に影響を与えやすいのは食道憩室です。食べ物が飲み込みにくいなどの症状のある病気ですが、こちらは憩室と呼ばれる場所に食べ物が蓄積してそれが腐るために口臭に影響が出ます。
喉から腐敗臭がする時はこの食道憩室の可能性が高まりますので、自分の口臭がどんなニオイかもチェックしておきましょう。
口の中が乾燥すると口臭につながる
口の中が乾燥すると口臭も悪くなると言われています。これには嫌気性菌が関係していると言われています。
口の中や喉の中には好気性菌と嫌気性菌の2種類があり、好気性菌は酸素がある状態で活動し、嫌気性菌は酸素が無い状態で活動します。乾燥状態と言うのは酸素が無い状態なので、嫌気性菌が活発になります。
この嫌気性菌は酸素が薄い状態になると増殖活動を行って、ニオイの元である揮発性硫黄化合物を生み出します。これは唾液に溶け込みやすいため、唾液が苦く感じる時にはこの嫌気性菌が繁殖していると考えて良いです。
口の中を乾燥させると口臭に影響がある事をよく覚えておきましょう。
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喉の奥から口臭を改善する方法
喉の奥から口臭が発生している場合はいくつかありますので、対策ももちろんそれぞれ変わってきます。
まず手っ取り早く対策が立てやすいのが膿栓です。これは口の中や喉の中が乾燥して起こる可能性がある症状ですので、先ほど説明した口の中を乾燥させた場合に感じる悪臭と同じ対策を立てる事ができます。
これらはとにかく口を乾燥させないようにする事が大事になりますので、こまめに水を摂取するようにしましょう。利尿効果のあるコーヒーなどはむしろ水分を排出する事になるので、飲まないようにしてください。
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また膿栓ができた時に無理やり綿棒などで取り除く事もできますが、あまりお勧めはしません。無理に取ろうとして扁桃を傷つける恐れがあるからです。膿栓の予防としてはうがい、特にカテキンを含む緑茶でのうがいがお勧めです。
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鼻炎や食堂憩室と言った病気が原因の場合には当然ですが耳鼻科などの病院へ行って治療を受けましょう。喉の病気は特に放っておくと命にも関わりかねないので、喉に異変を感じたら早めに診察を受けるようにしてください。
喉の奥から口臭を改善する事はもちろん大事ですが、歯周病など口の中に悪臭の原因がある事も十分あり得るので、自分の口臭がどうして臭いのか、その原因はしっかりと調べておくようにしましょう。
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まとめ
- 口臭が臭いと言われると口の中に問題があると思いがちだが、実は口ではなく喉に原因がある事が多い。
- 口の中を乾燥させると口臭に影響があるため、こまめに水を摂取するようにする。
- 喉の病気は特に放っておくと命にも関わりかねないので、喉に異変を感じたら早めに診察を受ける。