おならの回数で健康状態をチェック!おならがよく出るのはなぜ?
おならの回数は健康のバロメーターです。もし急にその数が増えたり、平均よりも多かったりするのであれば、体に何か異常が起きているサインとなります。 おならの回数が増えるのはなぜか、その原因を探っていきます。
2017年04月03日更新
この記事の目次♪
おならがよく出る原因
おならは、食べ物を消化する際に腸でガスが発生し、そのうち不要な分として体外へ排出されたものです。つまり、おならは誰にでも起こる生理現象です。しかし、その回数が平均よりも多いとしたら、また急に増えてきたとしたら、体の中で異変が起きている可能性があります。
腸や胃の病気
おならの回数が急に増えてきた場合は、腸でガスが大量発生していることが予想されます。
その原因の1つとして、腸炎や胃炎、潰瘍等、胃腸の病気が疑われます。炎症等で弱った胃腸は正常に働くことができず、ガスを溜めやすくなるのです。また、すい臓や肝臓、胆のうの病気、尿結石等の病気もガスを発生しやすく、腸の働きに異常をきたすので要注意です。
食生活や生活習慣の乱れ
肉や脂っこいものが中心の食生活は、腸の中で腐敗ガスを発生する悪玉菌を増やしてしまいます。また、睡眠不足や運動不足等、生活習慣の乱れは自律神経のバランスを崩すので、腸が正常に働きにくくなります。
このようにして、疲れやストレスを感じてしまった腸が不要なガスの排出を妨げてしまうのです。
また、精神的ストレス等は、極度の緊張状態に陥った場合に、無意識のうちに空気を吸い込んでしまう呑気症という病気を引き起こします。呑気症になると、腸にとり込んだ空気の分だけおならやゲップが出やすくなります。
その他にも、ストレスを感じると過敏性腸症候群になりやすく、腸のはたらきが乱れる原因となります。
おならの回数と健康状態との関係
1日に出るおならの回数は、平均して15回程度と言われています。その回数は食事内容や体調等にも左右されますが、平均よりも多すぎると何かしら健康状態に異変が起きている可能性があります。
腸内環境が乱れていて、腸がガスを溜め込むようになるとおならの回数が増えます。それは、腸が正常に働いていない不健康な状態と言えます。また、体が疲れやストレスを感じているときも、腸にガスを溜めやすくするのでおならの回数が増えます。
まさに、おならの回数は健康状態のバロメーターと言えます。普段から自分の平均を把握しておき、その回数に異常が起きたのであれば、今一度、自分の健康状態を振り返るようにしましょう。
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さつまいもを食べるとおならが出るのは健康に良い?
さつまいもを食べるとおならが出やすい、というイメージがあります。それは、さつまいもに含まれるでんぷんが消化されにくく、腸がより活発に動いて消化しようとしているからです。
この時、さつまいもは腸内細菌を多く発生するのですが、それは腐敗ガスを作り出す悪玉菌ではなく、善玉菌のビフィズス菌です。善玉菌が増えると腸内環境を整えるので、おならの回数は増えるものの、臭いは臭くありません。
また、さつまいもには食物繊維が多く、排便を促します。このように、さつまいもは腸内環境を改善するという意味でも、健康に良いと言えます。
納豆を食べるとおならが止まらない?!
納豆は言わずと知れた健康食品で、健康や美容のために積極的に食事の中にとり入れている人も多いでしょう。しかし、納豆を多く食べているとおならが止まらない、おならの回数が増えたという話を耳にすることがあります。このような症状が出ていて、果たして健康といえるのでしょうか。
おならの回数が増えるのは、納豆に含まれるタンパク質が腸内の悪玉菌によって消化される時に、有害ガスが発生するからです。体内にタンパク質が増えれば、それだけ悪玉菌も活性化します。
しかし、そこで納豆の摂取を控えるのではなく、他の食べ物とのバランスを考えて取り入れるようにすれば、悪玉菌の増殖を抑えることができます。
体にいいからと言って、同じものだけをとり続けていては体も異常を起こしやすくなります。大切なのは、腸内環境を整えるように、栄養が偏らない食べ方を心掛けることです。
まとめ
- 原因の1つとして、腸炎や胃炎、潰瘍等、胃腸の病気が疑われる。
- 呑気症になると、腸にとり込んだ空気の分だけおならやゲップが出やすくなる。
- 1日に出るおならの回数は、平均して15回程度。回数に異常が起きたのであれば、自分の健康状態を振り返るようにする。
- さつまいもは腸内環境を改善するという意味でも、健康に良いと言える。
- 腸内環境を整えるように、栄養が偏らない食べ方を心掛ける。