おなら・便臭

牛乳飲んだ後のおならが臭い!お腹が弱い人でも飲める牛乳はある?

牛乳は昔から健康に良いとされ給食でも支給されている一方で、牛乳を飲んだ後のおならが臭くなることを気にしているという人も少なくありません。 おならの臭いが気になってしまう人や、お腹が弱く牛乳を飲めないという人にもおすすめできる牛乳はあるのか、おならが臭くなってしまう原因についても一緒にみていきましょう。

2018年04月04日更新

ニオイペディア編集部

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おならが臭い原因は牛乳だった!?

そもそも牛乳を飲んだ後におならが臭くなってしまうことをわかっているのであれば、原因は牛乳にあることは明らかです。

では、なぜおならが臭くなってしまうかというと、元々あなたの腸内環境が悪化しており悪玉菌によって臭いがきつくなる元であるメタンガスの生成が促されてしまっているということが1つあります。

これは、牛乳に含まれている乳糖が消化できない「乳糖不耐症」の人に多く見受けられるのですが、乳糖を体内で消化できないために腸内で悪玉菌を増やしてしまうことにつながってしまいます。牛乳を飲むとお腹を壊してしまいやすい人というのは特におならが臭くなりやすいので注意しなければなりません。

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乳糖不耐症とは

実は乳糖不耐症は日本人の約8割が該当すると言われています。乳糖不耐症というのは、本来体内に乳糖(ラクトース)を摂取した際に分解する酵素ラクターゼが分泌されるのですが、日本人はこのラクターゼが少ないのです。

乳糖不耐症の方が牛乳を摂取することによって起こる症状として以下のようなものがあります。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 胃腸の不快感
  • お腹の張り

特に乳糖が分解されずに大腸までいくと、浸透圧の関係上腸内の水分を高めてしまうため下痢になってしまう方が多いです。また、先ほども説明したように乳糖は腸内の悪玉菌のエサとなりメタンガスの生成を促してしまうので臭いもキツくなるということになります。

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牛乳を飲んでお腹を壊すなら牛乳を飲まないほうがいいの?

乳糖不耐症の人が牛乳を飲むとおならが臭くなる、実際に自分が飲んだ際にそういった症状が出るのであれば、いくら栄養が期待できるからといっても牛乳を飲まないほうが良いのではないかと考えてしまうかもしれません。また、牛乳を飲まなくなればなるほど乳糖耐性が低下していきますのでお腹を壊しやすくなってしまうということも懸念されます。

では、牛乳を飲むべきなのか飲まないべきなのかの回答として、様々な解決法があることを覚えておきましょう。

実は近年では事前に乳糖を乳糖分解酵素で分解した牛乳が販売されているので、乳糖不耐症の方でも牛乳の栄養素を補給することができます。それと、牛乳の代替品であるヨーグルトを食べるということも選択肢の1つです。

牛乳 おなら 臭い

解決法1:乳糖分解酵素で分解した牛乳を飲む

牛乳を飲むとおなかが痛くなる、おならが臭くなることを気にする人のために乳糖分解酵素であらかじめ乳糖を分解した牛乳が販売されています。また、乳糖を分解することによってブドウ糖とガラクトースとなるため、消化吸収効率を高めることができるのも特徴の1つです。

しかし、気になる点は栄養素が欠損してしまうのではないかという部分ですが、牛乳に含まれる成分の内乳糖だけが分解されていますので、その他の栄養成分には何ら問題ありませんので安心してください。

大人になるに連れて乳糖を摂取する機会が減ってしまい、乳糖不耐症になる方も多くなりますので、そういった方にはこの乳糖分解酵素で乳糖を分解した牛乳を飲むことをおすすめします。

参考文献牛乳を飲めない人のために-乳糖不耐症について-独立行政法人 農畜産業振興機構

解決法2:牛乳の代替品ヨーグルト

ヨーグルト
牛乳がダメな人でもヨーグルトでならお腹を壊さないしおならも臭くならないという体験をしている人がいると思います。その理由として、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が乳糖をすでに分解しているからにあります。また、摂取された後も乳酸菌がラクターゼを分泌するため乳糖を分解してくれるのです。

ただし、だからといって誰もがヨーグルトでお腹が壊れない、あるいはおならが臭くならないというわけではありません。自分がどのぐらいの乳糖不耐症であるかを理解して摂取するようにしていきましょう。

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まとめ

  • 牛乳を飲んでおならが臭くなる原因のひとつに、牛乳に含まれている乳糖が消化できない「乳糖不耐症」の人に多く見受けられる。
  • 乳糖不耐症は日本人の約8割が該当し、下痢やお腹の張りといった症状を起こしやすい。
  • 乳糖不耐症の方でも牛乳の栄養素を補給することができる、乳糖分解酵素であらかじめ乳糖を分解した牛乳がおすすめ。
  • 牛乳がダメでもヨーグルトならお腹を壊しにくいケースも多いが、誰もがヨーグルトで解決するわけではない。
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