便の臭いがドブ臭いのは胆汁だった！？

まず、断食を始めて胃の中が空っぽになることによって起こるのが、体内の老廃物がデトックスされて宿便が出てくるというものです。この宿便が強烈な臭いを発することもあり、よくドブ臭い便と例えられています。しかし、実際に宿便というのは存在せず、このドブ臭い便というのは胆汁が原因なのです。

本来食べたものを消化するために胆のうに溜められた胆汁を分泌させるのですが、この胆汁を構成する要素はコレステロールです。コレステロールは脂が原料となっており、色も黒くニオイがきついのが特徴で、この胆汁が一気に排出されることによって便が黒くドブ臭いといった状態になります。

消化液に分類される胆汁が一気に排出されるということがあまり身体に良くないことのように思えてしまいますが、胆汁が排出されることによって血液内の汚れやその他の老廃物もデトックスできます。そのため、断食をしたあとの便の臭さというのは実はとても良いことなので、あまり気にする必要はないのです。

また、胆汁は便の排出自体も促すものなので、便秘解消には胆汁の役割も重要となります。

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便秘に断食がすすめられる理由

断食をすることによって身体が健康になる、女性であれば便秘に悩まなくなるといった噂を聞いたことがあると思います。特に便秘というのは腸のぜん動運動が関わってきており、生活習慣や食習慣の乱れによって腸本来の働きが弱まっている人も多いです。

しかし、断食をすることによって無駄な食事を一切しないため、消化機能が回復して腸がぜん動運動をしやすくなり、便の排出も促せるということになります。便というのは体内の老廃物以外にも食べたものを排出する働きもありますので、食べ物を入れなければ自然と便は少なくなり、便秘解消に近づくというわけです。

また、空腹時というのはモチリンと呼ばれるホルモンが分泌されることによって腸のぜん動運動を促進するということがわかっています。

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空腹時のモチリン分泌が排せつの要？

空腹時にお腹が鳴るという経験を誰しもがしていると思いますが、このお腹が鳴る状態がモチリンと呼ばれる成長ホルモンが分泌されている証拠と言えるでしょう。

モチリンというホルモンは1971年にカナダの生物学者であるジョン・C・ブラウンが発見したホルモンで小腸から分泌されると言われています。このモチリンが分泌されると胃の働きを活性化させるだけでなく腸のぜん動運動も活性化させてくれるのが特徴です。

そのため、空腹時にモチリンが分泌されることによって腸内に溜まっていた便が排出されるようになるので便秘も解消するという仕組みになります。

ただ、いきなり断食をするというのは勇気がいるだけでなく非常に辛い経験をしなくてはなりません。そのため、最初のうちはプチ断食から始めると良いでしょう。

プチ断食は全く口にしないということでもなく、3～4日で行える断食のことを指しています。プチ断食に入る前に食べる衝動を抑えられるよう徐々に食べるものを粗食へと変える準備があります。そこから断食期間へと入りますが、断食中には水以外のものは食べない飲まないという期間に入ります。

期間が1～2日であれば水や白湯でもいいのですが、3～4日になるとさすがに辛さを感じてしまいます。そのような方はビタミンやミネラルが豊富に含まれているダイエットドリンクや健康ドリンクなどを用いるのもおすすめです。

また、気をつけてほしいのが断食後の食事で、いきなりどか食いをしてしまうと身体に非常に負担がかかるだけでなく断食の意味がなくなってしまうことも考えられます。そのため、断食が終わった後はおかゆなど消化に良い料理を少しずつ食べて普段の食事へと戻していくようにしましょう。

断食をしていると便のニオイが気になってはしまいますが、それは体内からきれいになっている証拠と捉えて続けていくようにしてください。

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まとめ

• 断食後のドブ臭い便というのは胆汁が原因。胆汁は便の排出自体も促すものなので、便秘解消には胆汁の役割も重要。
• 断食をすることによって無駄な食事を一切しないため、消化機能が回復して腸がぜん動運動をしやすくなり、便の排出も促せることで便秘解消に近づく。
• いきなり本格的な断食をするのは難しいので、最初のうちはプチ断食から始めると良い。