おならを我慢しすぎたら出なくなった!ガス抜きのツボ2つ
腸で発生したガスは、おならとして体外へ排出されます。この、人間にとって必要不可欠な生理現象であるおならを我慢せずに、出してしまうことで腸を元気にしましょう。
2017年04月07日更新
おならを抹消したい!でも止めることはできません
人前でおならをすることは恥ずかしい、臭いが気になるからあまり出したくない等と思っていても、おならを完全に止めることはできません。
それは、おならが出ることは人間が生きていくうえで必要な生理現象であるからです。人間が呼吸をすると、体内に空気を取り込みます。また、食事をする時にも、食べ物と一緒に空気を飲み込んでいます。このようにして体内に入り込んだ空気は、腸内ガスとなり排便を促します。そして、古くなった腸内ガスが体外へ排出されるのがおならです。
おならは、いわゆる老廃物として体外へ排出されたものです。この自然の摂理を止めることはできません。
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また、腸内ガスの7割が、このように体内にとり込んだ空気によるものである一方、残りの3割は、腸内での消化活動の際に発生したものです。
腸の中には食べ物を消化するために働く細菌が存在しています。この腸内細菌が正常に消化活動を行うと、食べ物のカスを分解する際に腸内ガスを発生するのです。つまり、消化活動による腸内ガスの発生も、人間の体の健康維持を図るために必要なことであり、おならが出て当たり前なのです。
もし、おならが出ずに体内に腸内ガスや老廃物が溜まってしまったとしたら、腸内環境が悪くなり、腸が正常に働かなくなります。老廃物は血管や神経を圧迫し、腸の機能を低下させます。また、悪玉菌のエサが増えることで有毒ガスが発生しやすくなります。すると、おならを止めるどころか、逆に出やすい状態にしてしまい、臭いもひどくなっていきます。
このように、本来は出してしまわなければならないおならが体内に蓄積されると体に悪影響を及ぼすので、我慢しないほうがいいのです。
おならを出すツボ
我慢してしまうと体に良くないおならですが、自然と出にくくなっている人もいます。それは便秘の人で、便が肛門を塞いでいるために、おならが出にくい状態が続くのです。
そもそも便秘の原因自体が「おならの我慢」とも考えられます。おならを意図的に我慢することを繰り返していると、本来は働くはずの直腸の便の排出を促すセンサーが鈍り、出さなければならない便が溜まっていても体が反応できなくなっていきます。つまり、おならの我慢が腸の正常な働きを阻害し、便秘をもたらしているのです。
それを放っておけば、体内に有毒ガスが溜まり、お腹はパンパン、腸だけでなく体全体にも悪影響を及ぼすようになります。便秘の人は、そのような事態を避けるために、おならを出す対策を取らなければなりません。
もちろん、根本的な改善として、食べ物や生活習慣等を見直し、じっくりと時間をかけて自然とおならが出るように治していくことが大切です。しかし、あまりにもおならが溜まっていて、すぐにでもその辛い状況を改善しなければならないのであれば、強制的におならを出すように働きかける方法が一番です。
そこで効果的なのは、おならが出ない原因である、便秘そのものに効くツボを刺激することです。
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中かん(ちゅうかん)
まずは、中かんというお腹にあるツボをご紹介します。中かんは、お腹の中心線上で、みぞおちとおへそのちょうど真ん中辺りにあります。ここを、正面から両手の指を揃えて押していくと、お腹の張りが解消され、胃腸の働きが改善していきます。
天枢(てんすう)
もう1つ、天枢と呼ばれるツボがあります。天枢は、おへそから左右に指3本置いた辺りにあります。ここを押すときは、ゆっくりと仰向けになって、ほどよい強さで左右同時に刺激するとよく効きます。
天枢は腸の調子が整うだけでなく、お腹についてのあらゆる問題が解消するとして、ぜひ知っておきたいツボです。また、そこを押すだけで腸が動き、おならが出るので、すぐに効果を実感できます。
このように、お腹にガスが溜まっているなと感じたら、中かんや天枢等、即効性のあるツボを押せばよいのです。
まとめ
- 本来は出してしまわなければならないおならが体内に蓄積されると体に悪影響を及ぼすので、我慢しない方がいい。
- おならの我慢が腸の正常な働きを阻害し、便秘をもたらしている可能性もあり。
- おならが出ない原因である、便秘そのものに効くツボ「中かん」「天枢」を刺激するのが効果的。