脇のすっぱい臭いはワキガじゃない?!臭いの違いと解決法
脇から臭いがすると「もしかしてワキガ?」というふうに不安に感じることもあることでしょう。 でも臭いがしてもワキガとは限らないのです。
2017年01月05日更新
すっぱい臭いはワキガじゃない?
脇から臭いがするとワキガだと思ってしまいがちですが、そうでないこともあるのです。特に脇からすっぱい臭いがするときはワキガではない場合が多いです。
基本的にワキガというのは強い臭いがすることを言うのではなくて体質のこと言います。ワキガ体質でなければワキガになることはありません。突然変異でおこるものではなくてワキガ体質は生まれながらのものです。
生まれつきワキガの原因となるアポクリン腺が多ければワキガになる可能性は高いですが、アポクリン腺が少ない場合は何があってもワキガになるということはありません。
ならば、すっぱい臭いは何なのかというというと、普通の汗臭さということになります。脇のすっぱい臭いというのは全身に存在するエクリン腺という汗腺から分泌された汗が関係する臭いです。エクリン腺から分泌される汗というのは誰もがかく「普通の汗」でもあります。
エクリン腺から分泌される汗の99%は水分です。残りの1%に尿素、塩分、アンモニアなどが含まれています。この汗を皮膚の常在菌が分解することですっぱい臭いが発生します。水分以外の成分の含まれ方によって汗の臭いは変わってきます。
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ワキガの臭いの特徴と、すっぱい臭いとの違う点
ワキガの臭いというのはすっぱい臭いではなく、独特な臭いがします。
よく表現される言い方をすれば「ねぎっぽい臭い」「鉛筆の芯の臭い」「腐敗臭」などといったものとなります。一度臭いをかけば普通の汗臭さやすっぱい臭いとはまるで違う臭いだというのはすぐに分かります。
ワキガの臭いの症状には程度があって軽度の人もいれば重度な人もいます。ワキガの原因となるアポクリン腺から分泌される汗とすっぱい臭いの原因となるエクリン腺から分泌される汗は成分からしてまるで違います。
アポクリン腺から分泌される汗は、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などが多く含まれてる白っぽくてドロっとした汗です。これらの成分が常在菌に分解されることでワキガの臭いが発生されます。
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すっぱい臭いの原因は?
脇の臭いがすっぱい臭いになる原因は汗の中に乳酸が含まれているからです。通常の汗には乳酸は含まれていません。しかしストレスを感じていたり、体が疲れていたり、運動不足だったりすると体の血行が悪くなって体内に乳酸がたまってしまって汗にも乳酸が含まれるようになります。
乳酸が含まれた汗は常在菌によって分解されることですっぱい臭いになります。さらにこの汗に皮脂などが混ざり合うとさらにすっぱい臭いは強くなります。夏場などにすっぱい臭いが強くなると感じる場合は皮脂の分泌が増えているということも考えられます。
いつも以上に汗の臭いがきついなと感じるときは、ストレスが溜まっていたり体が疲れていたりする場合があります。汗の臭いは体からのサインと受け取ってもよいものです。
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すっぱい臭いの解決法
脇のすっぱい臭いが気になるときの解決方法を紹介していきます。
すっぱい臭いが強いときというのは汗に乳酸が多く含まれているということになるので乳酸を減らしていくことがポイントとなります。ストレスや疲れを溜め込まないようにして適度な運動をして全身の血行をよくしていきましょう。
お風呂はシャワーだけですませるのではなく、湯船に浸かって血行をよくしていきましょう。毎日しっかりと睡眠をとることも大切です。
日常生活の中で意識して行う対策方法だけではなくて直接汗に対してアプローチをしていく方法もありますね。制汗剤を正しく使っていくことで脇の臭いを抑えることができます。制汗剤やデオドラントクリームはスプレータイプのものよりもロールオンやクリームタイプの肌に直接塗るタイプのもののほうが強い効果があります。
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まとめ
- エクリン腺から分泌される汗というのは誰もがかく「普通の汗」でもある。
- 乳酸が含まれた汗は常在菌によって分解されることですっぱい臭いになる。
- お風呂はシャワーだけですませるのではなく湯船に浸かって血行をよくし、毎日しっかりと睡眠をとることも大切。