足の臭いは病院の何科を受診すべき?水虫じゃなくても皮膚科?
足の臭いがどうしても治らなくて、もしかすると自分は病気なのではないだろうかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 足の臭いというのは原因は1つだけではなく様々なものがあり、自分自身ではどうしようもない場合もあります。 そこで、今回は足の臭いを改善したい場合に何科を受診すれば良いのか、足の臭いの原因についても見ていきましょう。
2018年06月25日更新
水虫かどうか判断するのは専門医に任せる
足の臭いが気になる人の中には水虫になってしまったのではないだろうかと考える人も多いです。しかし、水虫であるかどうかというのはしっかりと専門医に任せるのが一番で、素人目の判断で対策をしていくのはあまりおすすめではありません。
では、専門医といっても何科で診てもらえばいいのかということですが、足の臭いに関しては「皮膚科」に受診するのが良いでしょう。
まずは水虫であるかどうかの判断をしてもらってから、どのような症状によって足の臭いを発生させてしまうのかを突き止めていくのが良いでしょう。足が臭くなってしまう原因というのは水虫だけではありませんので、水虫を含めどのような症状があり、何科で診てもらうのがベストであるのかを解説していきます。
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水虫
水虫というのは白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビの一種が足に感染してしまうことによって起こります。白癬菌は高温多湿な環境を好み、足はその条件に合致しているため感染しやすい部位として知られているのです。
水虫の原因である白癬菌自体には臭いがなく、白癬菌によって皮膚が荒れてしまうことで雑菌が繁殖しやすくなり、生成された物質が臭いの元になってしまいます。
この水虫は自宅でできる改善法というのは存在せず、しっかりと菌を無くしていかなくてはならないので病院での受診がおすすめなのです。先ほども言ったように水虫は皮膚科にかかることで診断してもらうことができます。
多汗症
多汗症という症状を聞いたことがあるかもしれませんが、暑くはなくても汗を大量にかいてしまう精神的な病気です。正確なメカニズムがわかっていないため、的確な治療法というのはまだ確立していませんが、汗をかいてしまう自分を追い詰めてしまうことによって余計に汗をかいてしまうケースが多いです。
多汗症の症状で足裏に出てしまうものを足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)と呼びますが、この症状も皮膚科で診てもらうことによって治療を受けることができます。
多汗症の治療は大きく分けて3つあり、1つめは塩化アルミニウムを足裏に塗ることによって汗腺にフタをして汗を出にくくさせる処方です。
2つ目はイオントフォレーシスと呼ばれる微弱な電流が流れている水に足を浸けて汗腺の穴を小さくしていくという方法です。
最後の3つ目はボトックス注射と呼ばれる方法で、ボツリヌス菌の毒素によって神経伝達物質であるアセチルコリンの生成を抑制し、汗をかかなくさせるという手法となります。
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糖尿病・内臓疾患
糖尿病や内臓疾患にかかってしまった場合、身体の免疫力が低下してしまうために足裏の菌が増殖しやすい環境になるために臭いが発生してしまいます。
糖尿病や内臓疾患による足の臭いは、同時に口臭や体臭も甘酸っぱい臭いを発するため、切り分けしやすいのが特徴です。糖尿病や内臓疾患の場合は皮膚科では判断することができませんので内科に受診する必要があります。
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精神的ストレス
ストレスによって汗をかくことはよくあることで、というのもストレスを受けることによって自律神経のバランスが崩れてしまうからです。そのため、精神的なストレスが多い環境に身を置いていると汗をかく場面ではないシーンでもかいてしまう、普段よりも汗がかきやすくなるといった症状を引き起こします。
精神的ストレスによって汗をかいてしまう部位というのは人それぞれ違いますが、足裏から発汗してしまうのもよくあるケースなので覚えておくと良いでしょう。
また、精神的ストレスによる汗は精神性発汗と呼ばれ、多汗症と同じ分類に属されます。そのため、精神的ストレスによる汗も一度皮膚科に診てもらい、どうしても治らない場合はストレスとどう向き合っていくかが必要になってくるため、心療内科や精神科を受けるということも念頭に置いておくと良いでしょう。
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まとめ
- 足の臭い=水虫と決めつけず、臭いの原因や症状については専門医である皮膚科を受診し、診断してもらうべき。
- 糖尿病や内臓疾患による足の臭い、精神的なストレスによるものが原因である場合は、皮膚科とあわせて内科や心療内科を受診することも。