カテキンの体臭予防効果とは?抗酸化作用と抗菌作用で内側からニオイ対策
日本人に馴染み深い緑茶には、渋み成分であるカテキンが配合されています。このカテキンこそ、体の臭いを内側からしっかりと消臭してくれる優れた有効成分なのです。では、カテキンはどのような効能や効果が期待でき、その中でニオイ対策となる効果はどのようなものなのでしょうか。また、カテキン自体は、緑茶を飲用すれば容易に摂取できますが、副作用などの心配も含めて検証します。カテキンを上手に取り入れて、悩める体臭対策を始めましょう。
2018年11月24日更新
カテキンに体臭予防効果がある?
赤ワインに含まれるポリフェノールという成分が、アンチエイジングに最適だということはおなじみでしょう。緑茶に含まれるカテキンは、まさにそのポリフェノールの一種で渋みを出す成分なのです。
ニオイ対策としても注目すべきカテキン作用は
- 抗酸化作用
- 虫歯口臭対策
- 殺菌、抗菌作用
などでしょう。
他にも、カテキンの効果は多彩なもので、
- ダイエットをサポートする効果
- 血糖上昇を抑制する効果
- 抗がん作用
- コレステロール抑制
などの効果が有名です。
カテキンの抗酸化作用
肌に過剰な皮脂が落ちきれず残っていると、酸素と結びついて酸化現象が生じます。洗顔での洗い残し、ターンオーバーの乱れでも古い角質が落ちきれていないことがあるのです。こうして、酸化した皮脂や古い角質が雑菌に分解され、悪臭を放つことになるでしょう。ちなみに、酸化現象が生じなければ、悪臭を放つことはないのです。
カテキンには酸化を抑制する効果があるため、カテキンを含む緑茶を飲用することで次第に体臭が内側から改善できることになるでしょう。また、カテキン自体にも抗酸化作用は期待できますが、ビタミンA、C、Eなどの成分にも抗酸化作用があるため、これらの成分も併用することでさらに酸化を効率良く抑えることができます。
カテキンを摂取するときは意識して、緑黄色野菜や果物、アーモンドなどの抗酸化作用のある食べ物を摂取することも大切です。
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カテキンには抗菌作用も
脇の下のニオイや、足のニオイ、加齢臭などは、それぞれ原因菌の繁殖でニオイが生じてしまいます。また、口臭の原因ともなるのが虫歯を発症させてしまうミュータンス菌です。他にも、口内には数百億もの細菌が存在し活性化してしまうでしょう。これにより、硫化水素やメチルカプタンなどの口臭物質を発生させてしまうのです。
これらの菌を抑えて増殖させない役割を担うのがカテキンです。ちなみに、「1週間歯磨きの代わりに緑茶で口をすすいでいたら、口内細菌が減少した」という時例もあるくらいです。まさに、うがい薬と同等の殺菌効力を持つカテキンは、誰でもスタートしやすい体臭対策と言えるでしょう。
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どのくらいカテキンを摂るべき?
最近はカテキンの含まれるお茶を健康志向のために飲用しているケースも多くなりました。店頭には高濃度カテキンと表示されたお茶が並んでいたり、トクホと呼ばれるようなものまで揃えられたりしています。それだけ、カテキンに対しての健康、美容の注目度は高いと言えるでしょう。
カテキンを摂取するには、500ミリリットルのペットボトル1本分くらいが相当です。それ以上を摂取しても、天然成分ですから重大な健康被害はありません。中には稀なケースでカテキンアレルギーによる湿疹や、蕁麻疹などを発症するケースもあるでしょう。
また、カテキンを摂取しようとすれば、緑茶に含まれるカフェインも摂取することになります。カフェインは、覚醒作用で不眠に陥ったり、吐き気やめまいを起こしたりする場合があります。他にも緑茶に含まれるタンニンが鉄分と結合することで貧血気味になるケースも否定できないでしょう。
心配なときは少しずつ量を増やして、副作用の心配がないかどうかを見極めてから継続させましょう。また、お茶などからカテキンを取り入れる経口摂取が体に合わない人や、元々緑茶の苦味が苦手と言う人は、口臭対策として販売されているカテキン配合のガムや、カテキン成分の消臭剤、体臭専用のサプリメントなどを利用しても良いですね。
まとめ
- 緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用、虫歯口臭対策、殺菌・抗菌作用などが期待できる。
- 500ミリリットルのペットボトル1本分くらいがカテキンの適度な摂取量。
- 緑茶成分のカテキンにはカフェインも含まれているため、覚醒作用で不眠に陥ったり、吐き気やめまいを起こしたりする場合があるので注意が必要。