生理前のおりものの臭いの特徴とは?茶色などの色付きは要注意!
生理前のおりものはどのような臭いや色、形状をしているのでしょうか。 また、妊娠初期でもないのに、茶色っぽいおりものが下着に付着してしまう時はどのような原因が考えられるのかをまとめます。おりものについて知る事が自分の健康状態を知る上で最も身近な方法と言えるでしょう。
2017年11月11日更新
この記事の目次♪
正常なおりものは臭いがないか少し酸っぱい
普段私たちが“おりもの”と言っている女性の分泌物は、どのような役割を担っているのでしょうか。私達は、生理についての知識は多少あるものの、おりものに関して詳しい知識を持っている人は少ないものです。この機会に、女性の健康バロメーターであるおりものについて知ってください。
正常なおりものとは
おりものは、女性が初潮を迎える前後に分泌されはじめます。おりものの役割は
- 外部からの菌やウイルスを侵入させないようにする
- 精子が卵子に受精しやすいようにする
という大きな2つの役割を担っています。
そんな大切な役割のある、おりものですが、生理周期に伴うホルモンバランスの変化により変化するのを覚えておきましょう。
- 排卵期
おりものの量が少しずつ増加し、卵の白身のようなトロッとした形状のものが分泌されます。また、受精をスムーズするために酸性度も弱まるためニオイは少なくなります。 - 生理前
おりものの量が増加して、ニオイや粘りが出てきます。白く濁り気味で、生理前だというのに微量な血液が混じることがあるでしょう。 - 生理後
生理数日後に分泌されはじめ、量が少なめでサラリとしています。
このように、おりものの変化によって「排卵が近いな」「もうそろそろ生理がスタートするな…」など予測することができるのです。
注意が必要なおりものの状態と臭い
おりものを観察すると、様々な異変に気付く時があります。なんらかのストレスや体調不良などで体の免疫力が低下すると、おりものに強いニオイが出たり、変色したりするからです。以下にあげるのは、おりものを注意深く観察することで早期発見できる感染症や命を脅かす危険のある病気です。
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悪臭はないがヨーグルト状のボロボロとしたおりもの
ヨーグルトや酒粕のようなポロポロしたおりものを発見したら、カンジタ膣炎が疑われます。この時、悪臭は伴いませんが、白や黄色っぽい色をしていることがあるでしょう。
これらの症状が進行してしまえば、外陰に腫れが症じ、日常生活に負担になるくらいの痒みが生じます。こうした兆候が現れれば、自己判断をしないで、産婦人科、婦人科をすぐに受診しましょう。カンジタ菌に対処可能な抗生剤を塗るなどして進行を防ぐ治療が施されます。
また、日常的には抵抗力を弱めないためにもストレスを溜めずに規則正しい生活を送るようにしましょう。清潔な下着を毎日取り替えたり、シャワーを浴びたりするように心がけます。さらに、重要なことはピンポン感染を防ぐためにもパートナーにもしっかりと治療を受けてもらうことが大切なのです。
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おりものが茶色いのは出血が原因?
おりものが茶色っぽいのは、生理前によく生じる症状で、血液が酸化してしまったものです。心配のいらないものばかりですが、もしこの血が、鮮血だったり、年中ダラダラと継続していたりすれば、子宮頸癌や体癌などの深刻な病気の症状でもあるため、気をつけるべきでしょう。
すぐに婦人科を受診して、詳細な精密検査を受けることが大切です。性交歴のある女性ならば、子宮頸癌の感染リスクはありますし、閉経前後の女性ならば子宮体癌を疑う必要があるでしょう。いずれも、大事に至らないように、おりものの異変に気付いたら気をつけたいものです。
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黄色など色付きの悪臭を伴うおりものは要注意
黄色や黄緑色などの色味で、分泌量が増加し悪臭をともなうおりものは、性感染症であるトリコモナス膣炎や淋病などが疑われます。こうした症状をほうっておくと、症状が悪化するだけでなく、日常生活に悪影響を及ぼしたり、不妊の原因になったりするでしょう。いち早く専門医での治療を受ければ数日で完治するでしょう。
体調によっておりものの状態も変わる
女性の体は、一生を通して女性ホルモンの分泌によって左右されます。初潮、出産、閉経のたびに、女性には体調変化が生じているのです。そのホルモンの変化が一目瞭然でわかるのが“おりもの”なのです。自分の正常なおりものを知ることで、体調変化や性感染症などの有無をいち早く知ることができるでしょう。
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まとめ
- 生理周期に伴うホルモンバランスの変化により、おりものの状態も変化する。
- ストレスや体調不良などで体の免疫力が低下すると、おりものに強いニオイが出たり、変色したりすることがある。
- 色付きの悪臭を伴うおりものは病気が原因となっていることもあるため、早期治療が重要。